おもてなしの心は日本の農業から
日本の誇りを取り戻すために
自然な農業に戻ろう。
日本の古き良き時代にあった
日本が世界に誇れるものは
おもてなしの心。
それは、相手を慈しみ
想いやる心である。
このような心をもう一度取り戻すために
私は土にひれ伏し
黙々と農作業をする。
土や虫、草、環境を思いやり、慈しみながら
自然の中に身も心も放下し感応すると
そこにあるものは
大自然の織なす命たちの世界。
草もトンボも大根も風も
そして、私も一つになって
命が輝いている。
大地の母に抱かれて
農作業をするときに
本当に幸せだなあと心から感じる。
こんなにも心は自然を欲しているんだ。
そして自分が作った野菜を食べる時、
野菜の命と私の命が融合し、
私の体は喜びにあふれる。
昔、田舎で食べた
懐かしい味とにおいがよみがえる。
体はこんなにも自然なものを欲しているんだ。
自然の農業は私たちの心の癒し
自然の食は私たちの体の癒し
これが、自然からの最高のお・も・て・な・し。
平成二十六年三月八日
由井 寅子